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第二十七話 物語の作者

last update تاريخ النشر: 2026-06-18 06:10:48

「入れ替わりを考えたのはわたくしです」

 女房が胸を張る。

 私(左大臣の大君の方)が訊ねると女房は自慢げに答えた。

「姫様が中の君に嫌がらせをしているというのを聞いて腹が立ったんですわ。それでわたくしが言い返したら証明しろって言われたんですの。例えば……あっ!」

 女房がそこまで言って言葉を切った。

 思い当たることがあったらしい。

 この女房が全く何もないところから思いついたのではなく、そういう風に考えるように仕向けられたのだ。

「その女房の名前、知ってる?」

「はい」

 女房が名前を挙げる。中の君の女房の一人だ。

 その時、外からかすかな咳払いが聞こえた。

 さっきから庭に頼浮がいて話を聞いていたのだ。

「もういいわ。私は箏のお稽古をするから」

 私がそう言うと女房は下がった。

「今の女房が言った者ですが今朝、邸を出ました」

 夕辺の騒ぎで襲撃者が捕まったと聞き、部屋

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